日暈
吉岡ペペロ

ゴルフ場の空に日暈が出ていた

ぼんやりとしたでっかいわっか

それが次第にはっきり虹いろになっていった

日暈に背をむけながらフェアウェイを歩いていた

だれかがオレのために祈っていた


この世に意味をさがしていた

無意味の意味をさがしていた

ぜんぶなにかのものまねに違いなかった

なにかいがいに存在するものなどなかった

でも存在はなにかのものまねにすぎなかった


ゴルフ場の空に日暈が出ていた

ぼんやりとしたでっかいわっか

それが次第にはっきり虹いろになっていった

日暈に背をむけながらフェアウェイを歩いていた

だれかがオレのために祈っていた








自由詩 日暈 Copyright 吉岡ペペロ 2011-02-21 01:45:41
notebook Home