サバ
阿ト理恵
サバは猫ではなかった。
猫がサバだったのだ。
おもい。
わりきれない素数のように
バサッと
樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。
おもてなしうらなしてだて
あしもとにあり。
行方不明になっても携帯をかえてもよいと思ったサバが死んだ日。
自由詩
サバ
Copyright
阿ト理恵
2011-02-19 21:52:27