白い月
森の猫

午後 4時44分

見上げると
東の高く

薄い青空に
少し欠けた

白い月が
浮かんでいた

立春もとうに過ぎたのに
しばらく
引きこもっていた

たまっていた
所用をこなす

白い月は
うっすらと
うさぎを映している

しばらく
ぼっと
見入っていた

   きれい…

ざわついていたキモチが
しんとなる

ココロの中が
春になった


自由詩 白い月 Copyright 森の猫 2011-02-19 10:25:49
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