シャイな微笑み
洋輔



俺が夜空に向かって声を 張り上げて歌っている頃
君は今日を明日にする風を すり抜けるようにうつむいているだろう

こんなにも不器用にしか生きられない 俺のそばでは
あざ笑うような喧騒が 影を色濃く落としている

笑ってみようか
少しでも頭が軽くなるかもね
きっと誰かがこの歌声に
同じように微笑んでくれる

風に響けよ Rock'n'Roll
シャイな微笑み消えないように
風に響けよ Rock'n'Roll
さみしさは誰にも消せやしないから


肩を落として家路を急ぐ ヨロイでかためた人々は
疲れた身体を折り曲げて たたみ込むように眠るのだろう

帰ってゆける場所があるならば どんな
戦いに身を置こうとも 決してたおれはしまい

笑ってみようか
つんと胸を張って歩けるかもね
きっと誰かと目が合ったら
同じように微笑んでくれる

風に響けよ Rock'n'Roll
シャイな微笑み消えないように
風に響けよ Rock'n'Roll
優しく心を包み込むような

風に響けよ Rock'n'Roll
シャイな微笑み消えないように
風に響けよ Rock'n'Roll
さみしさは誰にも消せやしないから










自由詩 シャイな微笑み Copyright 洋輔 2011-02-16 17:26:23
notebook Home