あの屁を嗅ぎたい
花形新次

自分だけ息止めながら
握った拳を
目の前で開いてみるの
お下劣な
あなたのその行為
訳もなく
懐かしいのよ
青春のにぎりっぺを
ひとはみな
忘れてしまう
あの頃の
あなたに戻って
わたしに嗅がせて

今お尻出してしまえば
直接は強烈過ぎて
少しだけ
手加減するように
掌に包んで
嗅ぎたい
あの屁を


自由詩 あの屁を嗅ぎたい Copyright 花形新次 2011-02-14 18:54:34
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