冬(二)
青色銀河団

思い出を 悲しい順に ならべなさい。



静かなる 風吹いて ひとりきり。



精霊の 衣の如き 初氷



ある夏の 思い出ひとつ 白貝殻



海岸で 壊れたピアノ 鳴るような



凍てつくは 二月の祖国と きみのゆび



微かなる 脈動きこえたる ダイアモンド



オルガンの音。海わたる風。約束。





俳句 冬(二) Copyright 青色銀河団 2011-02-13 21:33:11
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