風のにじみ
青色銀河団



それは、静かな石だから、(青い)のです。
きっと美しかったであろう、
きみの石。

一億年の沈黙が(きみ)を呼んでいたから、
石は、ゆっくりまわれ右をして、
きみのもとをはなれていった。
(それはつまり(風の始まり)のこと)

終わりは、また
疼きでもありましたので、
その石は、
波動となり、きみのうえをすぎ、
木々の梢をすぎて、
遠くの、蒸気をゆらす、
鉱石風(OreVestavindsbeltet)になったのです。

(/いまも/化石の音が/きみの/耳の奥で)
(/ひびく/風の(骨化))


(闇)という字を、密かに、
ほどく(=病みのほどき)こと。
それらを、校庭の青い影に、ひとつひとつ、
並べてみること。

風が、(砂の零れ火としての)
風が、(闇の息吹きとしての)
わたしたちの、透明なてのひらを焼いてしまっても、
わたしたちは、幸多かれと祈る―いのりに―みのりはあるか。

(それでも)(虹見の丘で)(風がにじむ)
(虹無時代だから)


/わたしたちが、たとえ、百葉箱のかたわらで、
しっかり耳をふさいでいたとしても、
それは、どうしようもなく、やってきてしまうのです/


(時間)の(純粋結晶)が(悲しみ)なのだということ







 ねえ、
 なつかしいきみ。
 さようならを言うために生まれてきた
 なつかしいきみよ。


 永遠を聴いたのは、いつだった?






携帯写真+詩 風のにじみ Copyright 青色銀河団 2011-02-13 21:15:01
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