三回目の女
はだいろ


きのう、キャンセルされた、
本指名の女の子を、
懲りずに指名して、
16時に会いました。

大学1年生。
すっかりくつろいで、
こないだは、Hしてしまったのだけれど、
ぼくは、
なんだか、まったり話をしたい気分に流れて、
そのまま、
90分楽しくおしゃべりして、
それだけで、終わった。

波長が合うのだ。
波長が合う人というのは、男だろうが、
女だろうが、
年が近かろうが、離れていようが、
(もしかしたら、
赤ちゃんは別かもしれないけれど)
関係がない。
大切にするべきなのだと思う。
楽しかった。
とても可愛いし。
19歳の可愛さであるとしても。

だから、それを、
38歳のあの女の人と、くらべるつもりはない。
でも、
もらったチョコをふたりでつまみながら、
(もちろん、
わざと、ひどいまねをしてみているのだ)
波長の合わない人と、
果たして、
付き合ってもいいものだろうか。
と考える。
デリヘルの女の子と、真剣に考えるのだ。

考えてみれば、
世の中の夫婦の、
いったいどれだけが、波長が合っているというのだろう。
おたがい、
ラジオのつまみを右に左に回すように、
アンテナをのばしたりちぢめたりするように、
なんとか、
お互いのこころの内に、
耳を澄ませているだけなのかもしれない


そうかなあ。
って、
19歳の女の子は首をかしげた。
黒目がくろぐろと大きく、
ぼくは目があうと、
すこし照れてしまった。





自由詩 三回目の女 Copyright はだいろ 2011-02-13 19:22:17
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