魅惑
朧月

わからないものには触れないよ
ひかれる香りがする花に
隠して毒がひそんでる

指先がまた罪犯す
迷っている割に潔い屈伸で

君がつけた傷がまた痛む
消えてほしくない理由に無視をする

雪は舞う積りもせずに
自己証明のごとく
風をまとって

わからないものには触れないよ
なのに離れられない
毒は効いている



自由詩 魅惑 Copyright 朧月 2011-02-13 11:18:34
notebook Home 戻る