「リハビリ」
ベンジャミン

山を登る

足を一歩踏み出すたび
落ち葉の鳴く音や枯れ枝の折れる衝撃が
全身を流れるのを感じる
それが大地だ

風を感じる

見上げれば少しずつ形を変えてゆく雲が
途切れ途切れでもたしかに明日をつないで
今、この瞬間を教えてくれる
それが空だ

砂時計のように
静かな時の流れの中に僕はいる

急がなくていい
そうやって感じることができれば

今はそれでいい
  


自由詩 「リハビリ」 Copyright ベンジャミン 2011-02-10 13:15:10
notebook Home