ニチヨウ
番田 

今日も部屋だ
満たされた 私は
そこで一体何を叫べばいいのだろう
一人の この 真っ白な部屋で


白く流れていくもの そして
遠ざけられた無数の色彩
虐げられたもの だけど
そこで 人に 褒め称えられたもの


あれは 一体何だろう
私ではない気がする
私は 眠っていたのだろうか
何もない 色の 緑の平野で


いつも 流れていくもの
もみ消された 言葉
魚の姿を 探しても
そこで 何も 手にはできない



遠くの街で
手にするものは いつも 儚い
私は 今日も 詩を書いた
夢のような 内容の 世界を


そして私は絵を描いた
音楽を 奏でた
生きている時の中で
意味や内容の確かではないものを


多くのものはそこに内容を持たない
目に見えているのは 皮だけだ
中身など そこに何もない
ただの それは 錯覚だ




自由詩 ニチヨウ Copyright 番田  2011-02-09 02:23:36
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