思い込みの枠
美琴
全てを形作っている
枠組を外して
何もない状態で
もう一度
生まれた時の様に
世界を眺めてみる
人間と人形
太陽と蛍光灯
動物とぬいぐるみ
鏡の前と鏡の中
誰かの意見
違う国の習慣
誰かの取った行動
誰かのコレクション
思考はそのままを受け入れずに
そこから何かを考え出す
正しいのか間違いなのか
常識なのか非常識なのか
ポジティブなのかネガティブなのか
有意義なのか無意義なのか
人間はどうも
ありのままを受け入れる
と いうことが苦手らしい
時に疑問を感じて
時に理由を探して
時に同意を求めて
時に反発して
時に否定して
自分に関することなら
なおさら
区別して
差別して
理由をつけて
言い訳をして
小さなことに拘って
大きなことを忘れたり
先入観でわかったふり
本で読んでわかったふり
人から聞いて知ったふり
何も知らなくても
想像でわかったふり
勝手な決めつけで
世界は小さな枠に収まる
世界は驚きに満ちている?
世界は同じ毎日の繰り返し?
世界に興味を持っている?
世界に飽きている?
世界を楽しんでいる?
世界に何も感じない?
世界は枠組の数で決まってくる。
これもそう
勝手な思い込みの枠の中で