胎動
ヒヤシンス

丘の上から遥か水平線を眺める。
ゆき過ぎる冷たい風に新しい季節の到来を知る。
あらゆる概念は偉大な自然に包み込まれ消滅する。
嘘も無く、虚勢もはらず、諍いも無い。

生きていていいんだよ。
恐がらなくてもいい。
不安にならなくてもいい。
全ての依存が悪いとは限らない。

間の大切さは目の前に広がる自然が教えてくれる。
徒に時を過ごすことも大切だ。
その人の痛みは、その人にしか分からないが、
その人の為に祈ることは出来る。

辛さがひどくなる前に自然の間を感じに行こう。
丘の上から眺める海は優しく穏やかだ。
大事なのは唯一つ、感じる事。
自然のありのままを感じる事だ。


自由詩 胎動 Copyright ヒヤシンス 2011-02-05 22:27:08
notebook Home 戻る