竜門勇気
スカートをはかない令嬢が
枕元で世界を終わらせる
それは青い睫毛をなびかせて
酸化銅の道に種をまくだろう
波打った道にかかとをこすりつけ
悴んだ肺を嘆きながら
まばゆい光が部屋の中に
六角形の刃をばらまく
道化の王が進軍を手配する間
与えられない不足は
砂となって歯車に絡む
宝物庫の中と惨憺たる街頭と
盲の風景には違いが見あたらず
根こそぎ奪う大木
公平の支配した落下
終わりを不満に思う者が
標準的傭兵と殺し合うだろう
携帯写真+詩
Copyright
竜門勇気
2011-02-04 01:20:01