見ている。
瑠音
消えてしまいそうな
私は目についた雑誌を一冊手にとって
日曜日の空気に紛れた
昨日の電話
聞いてよと願えば3日以内に会えた頃とは違うから
突然の変化を驚かない
痛くない
なにもないところにどんな衝撃を受けたって
階段
少な目の会話
涙
が
たぶんからだの
すぐ内側
に
溜まってる
か
ら
血の代わりに涙がでる
きっと
どれだけ切っても
あいたい
会いたい
嗚呼
痛い
交差すると疑わなかったのに
すれ違おうとしている
滑稽
三重ナンバー
逃げ切れない故郷は私と同意語で
空を飛びたかった
君に会いたかった
いつも全部
終わったあとだった
誰にでも伝わるような
熱さも冷たさも
極端すぎて息苦しい
だから私は春を選んで
私と君だけがわかる温度の夢を
描きたかったのだ
描きたかったのだ
甘く抉られた中心
心臓の代わりに水風船
嗚呼
だから
いつまでも冷たいのか