男と女
森の猫

男は さみしかった
女は 愛されたかった

男は 母を求め
女は 父に重ねた

いつからか ふたりの
利害は交差しはじめ

出会い
確認した

互いの
欠損を…

好きに理由はいらない
いらなかった

欲望を解消した後に
残ったものが

本物なのだろう

男はさみしく
女は愛されたい

今も
今宵も…


自由詩 男と女 Copyright 森の猫 2011-01-29 23:52:52
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