光たちよ
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狂うのです
わたしは狂うのです
わかりません
あなたのいっていることがわかりません
つめたいのはコンクリートも土も同じです
さむさにしんでいく小鳥も
わたしとおなじなのです

こおりついたのは
あなたのことばがわたしの体温を
うばったのです
とけてゆく凍土も氷河も
わたしには死にゆく姿には
見えません

川にながされて
ちいさなうろこが
きらきらと光っています
わたしがだいすきだった光たちが
舞い踊っていたころを
死ぬ間際に見るのでしょうか
わたしがだいすきだったひとたちが
わたしの手を引いてくれるでしょうか
ひとのいなくなったこの家にも
まただれかの声がにぎわう日が
くることを祈りながら
今日もカーテンをあけます
わたしがいきているかぎり
朝がくればカーテンをあけますから
いつでもきてください
光たちよ


自由詩 光たちよ Copyright within 2011-01-27 16:32:33
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