音楽も文学も絵画も幻想
社会も国家も世界も幻想
身の丈を知れ
お前だけを語れ
嘘も誠も曖昧模糊も
すべて
すべて
ひとからげにして
見えたものだけを語れ
感じたものだけを語れ
嘘も誠も曖昧模糊も
すべて
すべて
まんま放り出せ
食ったら糞になるように
吐けば震えがくるように
男も幻想
女も幻想
共同条理の原理の嘘も幻想
しっかりと目を見開いて
お前の血肉となったものを語れ
思考は幻想
矛盾も幻想
愛も幻想
心も幻想
飲み込んで吐き出すために生きろ
必要なものは
自ずから寄ってくる
幻想の中を確かに生きろ
周りを知ることではない
お前を知ることこそが
確かに生きるコツだ
そのためなら
そう、確かに
お前自身だって幻想でいい
ひとはもとより
確かな言葉などには成れない
嘘も誠も曖昧模糊も
すべて一時の記録に過ぎない
嘘も誠も曖昧模糊も
何もかもだって幻想さ
俺たちに出来ることはない
だから生きろ
確かに生きろ
お前だけを生きろ
俺はこれを幻想とは呼ばない
だって、いいか



これはこの時点で確かに俺だからだ