虹盲
木立 悟





音の無い雷光を視て指ひらくひとでなしの手にけだものの鈴



とどめさす瞳の色を忘れたか常にそこに居る常にそばに居る



うつろにはうつろなる色おまえには向こう側の色次の次の色



もともこもありはせんとてありはせぬ孤を知らぬほど孤を名のりせば



忘れれば忘れるほどに切り難く覚めてなお追う誰も居ぬ原



陽光の文字盤にこそ廻る音こがねあふるるこがねあふるる























短歌 虹盲 Copyright 木立 悟 2011-01-23 21:42:40
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