寝息をたてて
短角牛

寝息は心を溶かしていく

水に入れた角砂糖のように

もろもろとたゆたいながら漏れ出していく

寝息をたてて

あなたは朝を迎える

僕は 眠くて

濃い目のコーヒーに 角砂糖をひとつだけ

カフェインとやさしい朝の光に反応して

細胞が背伸びした。


自由詩 寝息をたてて Copyright 短角牛 2011-01-22 03:53:18
notebook Home