狂人
森の猫
眼鏡をはずした その人は
鋭い瞳をしていた
はっ
一瞬息をのんだ
心臓がバクバクする
今まで見たことのない
ヒカリを放っていた
話していた
その人とは違う
別人を見た
だが
あたしは
恐れなかった
あたしも
底には
鋭い刃を隠しているのだ
狂人・・・
おなじ人種だ
あたしたちは
狂う
狂ってゆく
どこまでも
普通の仮面を
かぶって
自由詩
狂人
Copyright
森の猫
2011-01-20 17:38:49