精神の熱狂
吉岡ペペロ

子宮のなかをゆく精子のようだ

ちいさな粒子数千まん

どこへか一点へとむかってゆく

この風はいつも唐突に吹いてくる

心にでも命でも魂にでもなく

この風はいつも精神に吹いてくる

この風をわたしは<虚無>だと感得する


精神は<虚無>の風にさらされている

それを幻視してしまうのは

精神だけがかってに

熱狂しているからにちがいない


子宮のなかをゆく精子のようだ

ちいさな粒子数千まん

どこへか一点へとむかってゆく

この風はいつも唐突に吹いてくる

心にでも命でも魂にでもなく

この風はいつも精神に吹いてくる

この風をわたしは<虚無>だと感得する







自由詩 精神の熱狂 Copyright 吉岡ペペロ 2011-01-20 17:29:20
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