「ある詩書きのある日のAM」
ベンジャミン
・・・
AM1:50
自分としては長い詩をパチパチとサイトに投稿しようと入力する
・・・
AM3:00
いよいよ送信すれば投稿完了という自分としては力作の詩が
パソコンがフリーズして自分までフリーズする
AM3:10
パソコンはウィーンと動き出すが、僕はまだフリーズしている
フリーズしていても仕方ないのでキーボードに使っていた手に
ボールペンを握らせて白い便箋に最初から書き始める
AM3:15
とてもじゃないが書きあがらないことにぼんやりと気づく
・・・
AM3:20
しばらく呆然とする(握られたボールペンは詩を書かない)
AM3:30
この出来事にもきっと意味があるのだという考えにいたり
またパチパチとキーを叩く(少しだけ祈る=消えないでくれ)
AM3:40
その出来事にどんな意味があるのかを考えながら詩を書き終える
・・・
しばらくしたらパソコンの電源を切る
明日(今日)という日が静かに近づき、鮮明になるのを感じる
それだけがこの詩に込められたものではないことを信じる
目覚めればわかることだから
だから今は安心して眠ろう
朝の光が部屋を満たすまで
今は心の中を空っぽにして眠ろう
※不幸な事故のことも覚えているだろうが
それにもきっと意味があるのだと信じて