オカンってすげーよな
TAT

















高校の頃おかしくなった俺にお袋は向き合ってくれたよ仕事休んで






何をそんなに急いでるんだ何でそこまで生き詰まるんだってお袋は俺を問い質し









俺は
オトンとオカンが居て三時のおやつが在る家が百点だ所が俺んちにはオカンしか居ないから俺は三十点だ三十点の人間が百点の人間打ち負かすにはつまり自力で七十点上積みするには国数英社理平均4・5で駆け抜けるしか道なんか開いてねぇだろうが!って咆哮したよ












































そしたら手が出て





























今でも稲妻のように閃いたビンタの痛みを憶えてる















何で卑屈になるんだ胸を張れって何度も何度も叫び散らしたお袋の叫びを














がすがす俺を全力で蹴った痛くも何ともないローを






















俺を今生の対岸に引き戻したオカンの怒号を


























今でも憶えてるよ




























その夜学習デスクの鍵を開けて




















エロ本の隙間に差し込んどいた自殺用のベンジンの瓶を














勉強部屋の窓から全力投球で棄てた



















そういう事もまぁ憶えてる



















オカンってすげーよな、、





























結果大学は普通に落ちたけど












一応毎月月給を獲る社会人に俺をのし上げた訳だからさ























自由詩 オカンってすげーよな Copyright TAT 2011-01-15 21:33:48
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