冬の謝罪
オイタル

さびしく光をめくる
冬の公園の夜
うろうろと
街を進んだ

車のバンパーに
暗い電球を乗せて
叫んだ

雪に埋もれた公園の池で
闇の飛沫が激しく踊り
 死ね
街灯は
小道の向こうへとしずむ
 消えろ
灯りは ぼんやり
私を慰める

時折屋根の縁から
無数の鳥が雪崩れてくる
地響きを立てる
数々の白い鳥の翼

公園のシーソーに
暗い電球を二つ並べて
逃げた

ここにもある
 おまえはいらない
あそこにもある
 消え失せろ
公園のジャングルジムに
三つの暗い電球を重ね
深く謝罪する

闇をたたくように
ようやく火柱が積み上がる
あなたたちは談笑しながら
やわらかい雪をまたいで
火に
火を注いでいく


自由詩 冬の謝罪 Copyright オイタル 2011-01-15 21:13:06
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