かたくなに
ポー


咲いては花 咲かずとも花

ツボミのまま 枯れても

きっと 美しいだろう

高価な種は 始めから持っていない

穏やかさなども知らずに

ただ ひっそりとあればいいと願い

いつか 真っすぐな光りが私を導いてくれるだろう


人の夢と知りつつ つけたツボミは

強い光りにあたることはできず

重なり合う葉と葉の下で
じっと時を待っている

ツボミはツボミのままに あってもよかろう

咲くだけが花ではないと

知りました

また 新たにツボミをつけ

咲き誇り枯れてゆく 強さと弱さを

知りました


花の誇りを感じました


最期は灰になる…あれもこれも


それまでに どう在るべきか 大切かな…


今にも枯れそうなツボミが

新たな光りに顔を向け 抱え込んだ希望の石を少しずつ

光り射す方へ向けられそうな…そんな気持ちのなかにいます




自由詩 かたくなに Copyright ポー 2011-01-14 21:03:02
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