dragon phantom
TAT





































七本目の指が朽ちて落ちた



































ブリザードは轟音で
































という事は無音と同意なのだとつくづく骨で学びつつも


































































それでも唄をくちずさむ事をやめるな





























唄っている限り人は死なない

























唄っている限り相手も死んでいない










                      のだから




















といってもわたしたちは既に人であるのかも定かではないが



























今わたしは右足を出したが吹雪のせいで右足を視認する事は出来ない

















私は実際に右足を出したのか
























右足を出すという思念を出したのか









私が歩いているのか私の魂が歩いているのか













そんな瑣末な問いが頭をよぎり同じく




















青白く強大な何らかの比喩も又























天井をよぎって行った








































つい今しがた











本日は12347日目












体調は良くも悪くもない















































自由詩 dragon phantom Copyright TAT 2011-01-13 08:36:48
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