雪道
朧月

雪の上にみんな立てば
ひとりの重さの跡になる
とがったお口でなにを言うかは
厚着しているカラダの都合

さむいね
さむいね

オウム返しに君が言う
言葉がふいに温度をあげる
私の手のひらどきどきと
呼吸をはじめてしまいます

ポケットは
表情隠してくすくす笑う

はねをあげてく車はきっと
キューピットの変化です

君が触れた肩から
雪解けしたような気がします



自由詩 雪道 Copyright 朧月 2011-01-07 12:50:13
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