蒼い爪
ゆず
人の声を求めて
深夜をさまよう
私は今どこにいますか
私は生きていますか
低い声がすき
一定のトーンで話す人がすき
嘘でも優しい人がすき
誰かがいいわけじゃない
誰でもいいわけじゃない
好きだから
すきなの
その低い声で私のこと、
してくれたらいいのになんて
冗談止めて
爪を
赤く黒く塗りたい
どこまで往っても雌だから
いっそ
塗り潰してしまいたい
の
我にかえって
また泣いて
それでもやめることなんてできなくて
人見知りのくせに
繋がりたがる
私は、みじめですね
願いはひとつ
自由詩
蒼い爪
Copyright
ゆず
2011-01-03 00:41:53