ノート(冬境)
木立 悟






雪うさぎ空の城壁うち砕く



目から目へ熱の帷子かたびら奮えたつ



風の層やわらかなひだたなびかす



濡れ雪の縦すじ仄か残りゆく



かぎ裂きの言葉ふたえに爆け飛ぶ



積もれずに星まわりゆく鉛うた



閉じこめた鴎の時間動き出す



誰もみな問わぬ冬こそ冬に在れ






























俳句 ノート(冬境) Copyright 木立 悟 2011-01-01 00:30:30
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