日々
砂木

体が渡っていく
時というものをとらえている
内で揺れている思いは
木霊のように 降りている

次のよりどころはあるのだろうか
でも先の事を知って なんになる

ところどころに私が居る
風景を見ることはできない
内なる羽は 外で飛べない

この体に捕まっている
陰気な鳥
光を受ければ 晒し者
でも それも一瞬の事

熱にこもる めぐりゆく冷気に
仮爪を刺して とどまっている


自由詩 日々 Copyright 砂木 2010-12-31 12:59:34
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