ダイアモンドチャック  パッション編
ハイドパーク

いやぁぁあぁぁあぁああぁあ

俺はまるで囚われの
ダンシングフラワー
逃げようにも
手首足首
がっちりロックされて
どうしようもない

『ええ声で鳴くのぉ、チャックマン、
ええ動きで舞うのぉ、チャックマン、
もっともっと楽しませてくれや。』

ジジッ
ガッキーはさらに
ファスナーをあげた

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ
イダイダイダイダイーダイダー

『おもろいやんけ、おもろいやんけ
チャックマン、おもろかったらそれでええんや。
もっともっともっと、スマイルフォーミー。』

ジジッ

グアオーグググゴー

『行ってみよう!チャックマン!行ってみよう!』

ジジッ

グギャーグギャー

「行ってみない!お嬢様!行ってみないよー!」

このままじゃ千切れちゃう
千切れちゃうビーイングLOVE
ゴマキに助けてもらいたい
ゴマキはどこに行ったの
このLOVEマシーンは
痛すぎて頭が変になるよ

『チンチンギロチンギロチンチン』
ガッキーが歌う
天才バカボンの替え歌
お前はクレモンティーヌか?

それにガッキーの声
オッサンみたくなってる
ユーリズミックス
完全な入神状態だ

あー痛いあー痛いイターイ

だけれども
こんな絶望的状況下でさえ
責任の所在を
明らかにしたい俺がいた
悲しいエリートの性か

やっぱママのせいだ
あぶない人に
ついてっちゃダメって
しつけてくんなかったからだ
アイちゃんのDVD
(しつけのHOW TOシリーズ)
何回も見直して
俺に謝罪しろ

馬鹿ママ
ママの馬鹿
ママ ママ
エーン エーン
助けてぇー

ドーーーン

その時ドアが爆発し
ミートボールみたいな
黒い影が煙の中から現れた

社長だった
つまり嬢のお父さん
ママを呼んだら
パパが来たのだ

「理里香ぁー、この痴れ者がー。」

ヘッドスリップしながら
すごいプレッシャーで
ガッキーに近づくと
ビンタ1発で宙に浮かせた
全盛時のタイソンみたい

続く


自由詩 ダイアモンドチャック  パッション編 Copyright ハイドパーク 2010-12-21 23:51:37
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