金色のほっぺた
アズアミ

きみのほっぺたに夕日がとけた
となりの窓からおすそわけ
あたたかいと雄弁に語りだすから
そっと人差し指をおしあてた

手をのばしたら
えりあしに飛びうつって
きらっと弾けて消えた
ケータイのカメラを取り出せば良かったのに

思えばいつも幸せはごはん粒のように
カピカピになりながら肘の裏にくっついていた
自分じゃよく見えなくて
誰かに見つけてもらってた

ひとあし遅れて
きみはじぶんのほっぺたに手をやって
さいきん太ったかも、と言った
それは幸せが詰まっているからだよとは言わずに
いつもどおり愛想笑いをふりまいた


自由詩 金色のほっぺた Copyright アズアミ 2010-12-20 23:02:15
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