日の出まで(そう、日の出まで)
虹村 凌

苦し紛れの着地点がどんどん正しい方向に流れて行く
みたいな感じで毎日を乗り切って
一ヶ月に一回くらいは中くらいの事故にあう
それが正しい事故か間違った事故かは知らない
そこから再び苦し紛れに飛ぶだけだから

別にラリってる訳でもないのに
1+1は2になった試しが無いんだけど
それが3とか4ならまだしも
見た事も無い記号になっちゃったりして
面倒くさくなって笑って誤摩化しておしまい

いつかモノリスって呼ばれたい
みたいな話をしても多分みんなわかんないよね
何ていいながら煙草を吸っているんだけど
実はみんなわかってたみたいな恥ずかしい事故はよくある話で
1:4:9の比率を言えないのは自分だけだったみたいな
そういう感じ

だからティッシュでバンジージャンプしなきゃいけない気がする
清水の舞台でもいいしスカイツリーでも何でもいいや
苦し紛れの事故を起こせば何とかなっちゃう気がするんだ
みたいな話をしてもよくわかんねぇよなきっと

日の出まで待てばこの薄暗いシミったれた気分もどうにかなるかね
いつもつまんねぇ話ばっかで悪いと思うんだ
面白いなんて思ったら重症だよ君も
わかってると思うけど
でもまぁとりあえず
日の出を待とうじゃないか
そう、日の出まで


自由詩 日の出まで(そう、日の出まで) Copyright 虹村 凌 2010-12-16 10:03:42
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