迷路

ひとりでぐるぐると迷いながら
ため息ついても
考え事は出てこない

道すがら色とりどりの
洋服や靴 メイク道具
ウィンドウには花が咲いてる

地下道を抜けて回り道
ネオン輝くお星様
エスカレーター空まで続け

あの人には
きっとこんな服が
お似合いだ
こういうのも
好きかも知れない



座り込んでは頬杖をついて
紅茶を飲んで 
ぼんやりとする

止まったままの
思考回路に
人々のにぎやかな声が
流れてくる


迷路が好きだ
迷路の中で
ずっとずっと
迷ったままでいたい


どこへも行かずに
このままで
ずっとずっと
迷ったままで



人はなぜ 見えないものに
心 動かされたりするのだろう
見えないもののなかで
何も分からずに
それでも心地良く
生きていける







自由詩 迷路 Copyright  2010-12-15 23:18:24
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