夜の駅
朧月

果物をむく手つきで
言葉を探る
タダシイ方向へただゆきたくて

薄いカップで淹れる飲み物のような
少し冷たい感情ももっている

私の今日も北風みたいな想いがありました
このたくさんの星の隅に置かせてね

反省したいわけではないけど
いっそ無かった方がよかった
なんて想う夜に

頭の中を風にさらしてみる
まるで嵐を望むように
散り散りになってゆけ
くだければ 一瞬ひかる
涙が混ざってた

あらゆる世界のひとつだと思いたい
どこにでもある駅のような
夜の窓はあなたの
方角へと光る



自由詩 夜の駅 Copyright 朧月 2010-12-15 22:12:18
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