神様が窓を開けた夜
ポー
疲れ果て眠りから覚めた瞬間
流星群を思い出した
せっかくならと 急いで
山へ向かい 車を走らせた
そこにあったのは
いつも見上げていたのに知らなかった
故郷の満天の星空
親切な方から詳しく説明をしていただき
その心使いにも 笑みがこぼれた
「神様が窓を開けた時に 流星群が現れると言われています。 だから願いを込めるのですよ。」
親切な方の言葉が 私には神様の声に聴こえた
この星空のように 澄んだ気持ちで
寒さを忘れて鼻水を垂らしながら
夢中で 空に魅了されていた私は
忘れていた 大切なものを想い浮かべていた
小さくて ささやかな 幸せ
天体の不思議を観られた時のはからい
この脚で立てる喜び
そして 生きていること
神様はいつも 私の中にいるんだなって
気づかなかったのは私だ
窓を開けるのは 私なんだって
果てしなく 限りなく 夢幻に在るものも素敵だ
私はね 道端にぽつりと咲く花に惹かれるんだ
遠くから 私の前に現れた石ころが 好きなんだ
鹿児島市内でも こんなに星が見えるんだ
ふと 少しだけ自分を取り戻せた気がしたよ
親切な神様に感謝して
また 逢える日があればいいなと思い別れた
いつも笑顔でいれますように
健康になりたいな
神様に願いを捧げ続けた
静かで穏やかなひととき
また 忘れ物を探しにいこう
小さな自分探しの旅をしよう
疲れたら また立ち止まって
自然を感じてみよう
それが 私が私でいられるときなんだよ…きっと