からっぽの私
shena0318

なんとなく息を吸うのが苦しくて
ぐるぐる鉛筆で紙に円を描く

からっぽ

子供のように特に意味もなく書いたそれ
円は次第に大きくなって井戸みたいになってしまった

まっさかさま

取り返しがつかないことなんか、何度もあったけど
井戸の底よりはましだろう

じめじめした空気。
得体のしれないたくさんの生き物
動かない風
動かない体
動かない目
うごかないなにか

からっぽの私


自由詩 からっぽの私 Copyright shena0318 2010-12-15 01:22:51
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