おねしょ
相馬四弦

真っ暗闇の中で

なんとも暖かくて

からだの細胞がぜんぶ溶けていく

火鍋に浮かんだチーズのように

とろとろしている僕は

こんなに幸せな気持ちなのに

声をあげて泣いている

きっと世界は涸れたりしないよ

いつだって禁忌から目を背けられない僕は

渦を巻きながら排水されていく







自由詩 おねしょ Copyright 相馬四弦 2010-12-14 07:41:03
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