センス
少女A



いつも悩んで火照る心の奥の奥
冷たい指でなぞってくれた
あんなに優しく噛んでくれたのは
あなたが初めてだったから

痛む核ををさらけ出すのは
あなたになら食べられてもいいから
冷たい指の腹の感じが
忘れられない

それが罪なら
私も被る

夕暮れの街は誰も居なくて
廃墟みたいで気持ち良かった
裸で泳いだあなたの海は
どきりとする程美しかった

行かないで
あなたの腕は強い
あなたの存在は儚い
焼き付けても焼き付けても足らない
その魂を私に下さい



携帯写真+詩 センス Copyright 少女A 2010-12-14 00:00:01
notebook Home 戻る