starlessandbibleblack
本木はじめ

生徒数ふたりの村の学校の日直いまだ解かれざるまま


箱舟に辞書を積み込み忘れたがために無数の言葉も消える


ソドムとゆう街が滅びたときでさえどこかで恋が芽生えただろう


「カインカイン、どうしてアベルを殺したの?」と僕に問いかけつづけてるイヴ


ディスコミュニケーション増加またどこかでバベルの塔が崩れたのかな


カナンへと向かうひとびとスフィンクスとならざる石がじっと見ていた


バイブルをたやすく変える十七の頃の自分が今のバイブル


たったひとつ 僕らふたりが目指す場所赤き果実をかじりつつゆく


短歌 starlessandbibleblack Copyright 本木はじめ 2004-10-27 19:51:27
notebook Home