starlessandbibleblack
本木はじめ
生徒数ふたりの村の学校の日直いまだ解かれざるまま
箱舟に辞書を積み込み忘れたがために無数の言葉も消える
ソドムとゆう街が滅びたときでさえどこかで恋が芽生えただろう
「カインカイン、どうしてアベルを殺したの?」と僕に問いかけつづけてる母
ディスコミュニケーション増加またどこかでバベルの塔が崩れたのかな
カナンへと向かうひとびとスフィンクスとならざる石がじっと見ていた
バイブルをたやすく変える十七の頃の自分が今のバイブル
たったひとつ 僕らふたりが目指す場所赤き果実をかじりつつゆく