告白
水穏(みおん)

これがすべて妄想だったらいいのに

『あなたへ
――もうすぐ全てが終わります。
そうしたら僕は其処へ行きます。

反戦の反対側へ

もう僕にはこのような方法しか残っていません。
此処へは
白木の箱に入れられて
寂しい音を立てながら
帰って来るでしょう。

時は僕らを待っていてはくれません。
だからあなたも一緒に行きませんか。』

愛する人からの手紙です。


二〇〇六年五月五日 三人合同誌『薄紅夜行』


自由詩 告白 Copyright 水穏(みおん) 2010-12-12 07:36:48
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