ポケット
nick
ケンタッキーが美味しい季節
ツイスター一口わけてくれたけど
なぜだか恥ずかしく申し訳なく
皮だけかじってすぐ返す
私はあなたの外側から
目をこすりながら探してる
どこからどこまでが恋で
いつからいつまでが夢なのか
ここらで冷たい風が吹いて
体ごと貫かれればいいのに
突然町が停電して
辺りが闇に包まれればいいのに
すべての電車が止まっちゃって
家に帰れなくなればいいのに
立っていられなくなっちゃって
あなたに向かって倒れたいのに
広場で少女がギターを弾いて
病んだ私たちを歌っている
この静かさと気まずさを全部
あの子のせいにして帰る
ケンタッキーが美味しい季節
ほんとはもっと食べたかったな