北風と太陽
一 二

神の僕〈しもべ〉は疵付いて
暗き洞にて翼をたたむ

水と戯れ諸人を癒す
翼は未だ開かれず

北風吹けば、居心地良い洞に留まり
陽光照れば、荒々しき世界に飛び立つ

さすれば私は
束縛する北風か
それとも
肩を押す陽光か


自由詩 北風と太陽 Copyright 一 二 2010-12-10 13:21:11
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