言論の自由経済
ネハン・フランク

君は無限回廊の出口を知っていた
羽根の生えた魔法使いは反則さ
八百余りの消しゴムに包まれて、
君は消えなかった
どうやって眠れない夜を過ごしたんだい?
走り去った十代とか、
逃げ遅れた純情
ベタ塗りの絵画に欺かれて、
忌ま忌ましくも鳩を飼い馴らした
本当は鍵は足元の鉢植えなのに


(習いたての呼吸)
(奪いたての唇)
(それから死にたての遺体となれ)


常識はずれの直線
五角形の真実で、
通りを過ぎる師走が乾く
燦ざめいたり、せせらいだり
十二支の幻、安易な夢の爪痕
排除したアラームと
粗大ごみ、廃棄物、心臓
本当は知りたいのに
単純な仕掛けであると願う
君によく似たカラクリさ


会いたいな、
くだらない人生を過ごした君に
会いたいな
僕らはよく似ている
生きる意味や価値や時間も、
死ぬ理由もタイミングも、
だってそのために誰かは死んで、
代わる誰かに託すのだから



言葉なんかなくなれ。





自由詩 言論の自由経済 Copyright ネハン・フランク 2010-12-09 02:52:34
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