阿呆の戯言《2006年》
うんち

ふぁりふぁりのしあわせしあわせを
食べるんだ!
どうしたらいいんだそんな幸せ食べんなよ!
からっぽにくり抜かれたその柱も愛して信じてみる?

なんだか見た事のない哀しみが中でうねってるよ。
うう 苦しい

このチョコの愛らしいきいろの包み
これ、捨ててしまってもいいの?くず箱に入れてもいいの?
早く捨ててくれてもいいよ。
いや、いや。どうしたらいいの?
どうなってしまうの?
わからないの。

森は耳を澄ましてるよ。
風も耳を澄ましてる。
いまだけだ。いまだけだよ。

大丈夫。樹を愛して信じてみたら?
結局判らないよ
判らない。
哀しみと一緒に
星空を見上げるよ。








どうしても苦しみはどこまでも深く斬りつけてくる。
私は私を好きになれる訳などない。
私は笑ってはいけない、そんな気しかしない日が、
これからずっと来るんだと思ったりする。
弱く弱く何処までも弱く、
いつも斬りつけられながら歩くのかも知れない。
この苦しみの中で、ただ間近の死を望む、ただそれだけ。
望むだけでそれをしてはならない。
そんな勇気もさほどある訳もなくて、
この冬を暖かく笑う事なんて全然出来ない癖に
傍にいる母親や父親や兄を想うことをしろよ。
そんな風に言っていたじゃないか。
どうして幸せが見えないのか、死神が怒っている。
ここは地の底だ。
地の底から這い上がる力を持っているのか、
私がそんな力を持っている訳がない。
誰かを助ける勇気がありますか。
私はそもそも人を助ける事が出来るのですか。
ただ、欲しいものは、私の死、のみ。
私の死、のみ。
私の死を願っている、ここで。
私の死を願う事が、私に出来る事だ。
人を笑わせようよ。楽しい気持ちを大切にしようよ。
どうしてそんな事が出来ないの?

〈2006〉


自由詩 阿呆の戯言《2006年》 Copyright うんち 2010-12-08 16:01:23
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