14時
瑠王

何処までも高く投げたはずのボールが落下をはじめ
それを静止した瞳で追う

身を預けた椅子が軋む音
カフェインの色で染まる部屋
身を預けた骨の軋む音
カフェインの色で染まる声

脳が死んでゆく、その一方で
もどかしさを背負った蟻が一匹
身体の中を彷徨っている



自由詩 14時 Copyright 瑠王 2010-12-06 13:52:20
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