ギソク 孔雀転生の章
ハイドパーク

老女体を
さらに180度回転し
こちら向きに騎上位にさせ
俺のひざの上に
手をつかせた後
彼女の両足首をつかんで
天高く上げた

俺は下から
高射砲のように
ばばあを突き上げた
何度も何度も
不破圓明流で言えば
カムイの連発だ

つま先までタトゥーを入れた足を
開いたり閉じたりする様は
まるで孔雀の羽に見える
俺はこのヨシムラで
霊鳥の羽をムシリ
涅槃の神々への
贄とするのだ

カーム
臨界点の光
出る 出る 出る 出る
ミルクが ミルクが
出る 出る 出る 
エンジェル カーム アイム ヒィィィヤ………

暗黒が訪れた



波止場への帰り道
二人寄り添って
手を貝殻結びにして歩いた
「ねえ、ハニー、質問があるんだけど。
どうしてあんなにズッポリ巨足を入れることが
出来たの?」

「実はな、若い時、レズ仲間に尼さんがおって、その娘の頭を
入れていたんや。せやからあんさんのは、わて史上2番目かな。」

100%解(ゲ)シュタポ

思うにばばあ
とても腕の良い女王様だったのだろう
何人のM男に至福の時を
与えてきたのか

しかしよる年波に勝てず
思うようなプレイが
出来なくなった時
心に一匹のマムシを
飼うようになった
プライドと言う名の
えげつない神経毒を持った

そんな時とても不幸なことだが
ピュアだった俺は彼女と出合い
完膚なきまでに奈落に突き落とされた

その後は
ばばあ自らも
転がり落ちるように
風俗の奈落に沈みこみ
風俗でしか働けないから
風俗が楽だから
風俗が好きだから
生きるために
生きるために
プライドをかなぐり捨てたのだろう

ああ哀れなばばあ
そして
なんて哀れなこの俺

彼女は下垂した瞼の下から
ぼろぼろと涙を流し
こう言った

「アンさん堪忍やで、うちがあんなこと言わなんだら、
こんな身体に、う、」

ばばあ
気付いていたのか
もう良いんだ
みなまで言うな
おしゃぶりな口をKISSでふさいだ
息も歯茎もなにもかも臭かったが
愛しくて
愛しくて
舌を絡ませチュウチュウ吸い上げた

「君にとって置いてもらいたい。」
ミイラになった足の親指を出した
彼女はそれをティッシュにくるむと
「肌身離さず持っています。
死んで火葬される時も一緒やで。」

その心意気や良し

船の上から俺は
小さくなっていくばばあに
大きく手を振っていた
さよなら俺の伊豆の踊り子よ
(三重県だけど)
もう逢うこともない


あれから俺は
あっち系(人体改造系)雑誌の
読モから叩き上げ
初代「呪怨ボーイ」となり
カリスマに向って
それなりに順風満帆

2代目ぬらりひょんガール
「貞子ちゃん」とも
ヨシムラできそうな
良い雰囲気

だけど一つ困ってる事が
ないことはないし
あるにはある
ジョニーの指の間に
ジュクジュクの水虫が出来ました
ふふふ
まったく
あのばばあの膣って
いったい






参考文献  修羅の門 川原正敏著

      ポーの一族 小鳥の巣 萩尾望都著

      女がたまらずヨガリ泣くSEX新体位「ヨシムラ」驚異のアクメ力
      週間大衆11月29日号


自由詩 ギソク 孔雀転生の章 Copyright ハイドパーク 2010-12-03 18:18:05
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