地下道
たもつ
人が地下道の階段を下りて行く
地下道の中には
何も無いけれど
ただ、向こう側に行きたい
というだけで
地下道へと下りて行く
やがて階段を上り
再び地上に出たとしても
同じ空の下
同じ季節があるだけだというのに
人は賢くて寂しいから
向こう側へと行きたがる
自由詩
地下道
Copyright
たもつ
2010-12-01 06:10:58
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