感情移入
相差 遠波
ぞんざいに揉まれ
熱湯で煮出した
雑味だらけの茶の味に
ツタの剥がれた哀れな球場を思い出す
共に朽ちたかったのだろうに と
勝手な想像で
乳白色した壁を哀れむ
茶は雑味だらけで
熱さは喉を滑り落ちた
自由詩
感情移入
Copyright
相差 遠波
2010-11-30 10:27:01
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